まちのキャリコンさん活動推進Project「セカンドキャリアを考える会」参加報告(テーブル27)
キャリアコンサルタントが“まち医者”“まち中華”のようなもっと身近な存在になるように。そんな思いで今年走り出したテーブル27「【まちのキャリコンさん】活動推進Project」による、まちキャリ体験講座「セカンドキャリアを考える会」が12月3日に宇都宮で開催されましたので見学させてもらいました。
「セカンドキャリアを考える会」チラシ
https://www.allccn.org/information/files/1ed5c8562bce53ac7dc70c3252b7becab1495924.pdf
心地よいBGMが流れる研修室。集まった15名の方々は女性が若干多い感じでしょうか。ニックネームの名札(参加者ネーム)を首からさげて、開始時間前ですがみなさん既に会話を楽しんでおり、そんな柔らかい雰囲気の中でテーブル主催者のハイジさん(まちキャリネーム)のお話しが始まりました。
「平等」「守秘義務」「失敗OK」といった本日のワークのお約束と、このテーブルの紹介や目指すところなどが説明され、キャリアオーナーシップの体験ワークへと進んでいきました。
プログラムに関してはチラシを参照いただければと思いますが、4人一組のグループで、キャリアやマネープラン関連のお話し、クイズ、個人ワーク、グループワーク、まちキャリ面談といった飽きさせない構成で、参加された方々ともいろいろとお話しができ、あっという間の2時間でした。
このプロジェクトでは、地域で活動する介護福祉士さんやFP、終活アドバイザーのグループとも連携して活動しているそうです。相談される方により良いサービスを提供し、多くの方に気軽に利用していただくために、地域ネットワークの柔軟な活かし方もキャリアコンサルタントの今後の活動の進め方にあたって大いに参考になるように思いました。
【参加された方の感想より】
●できたらいいなと思っていたことが、自分の本当にやりたいことだと気づくことができました。あとは行動だけです(M.Yさん女性)
●自分っていう存在があっていいんだなと改めて思いました(S.Aさん女性)
●特にマネープランの話は良かったです。じっくり時間を取ってもらいたかった(N.Mさん男性)
【主催者インタビュー】
<イベントを開催してみて、どうでしたか?>
『まちキャリは、「キャリア相談を知らない人」と「キャリアコンサルティングを受けた経験がある人」の間にあります』
今回は、参加者同士で話し合う『人生後半期戦略会議』としてグループワークをメインに進め、グループに1人配置したまちキャリが、最後に個別面談を担当するという方法で行いました。
グループワークで、ラポールの形成を図ろうというものです。
セカンドキャリア構築、サクセスフルエイジングの考え方を提案し、それぞれご自身を見つめ直して、セルフプロデュースしていく時間を体験して頂きました。
参加者さんもキャリコン側も、難しい学びは実は望んでいないんです。
誰だって話したい。自分のことを聞いてほしい。
『話すことで心が整う』にフォーカスしたことで、まちキャリの役割がより明確になり広がりました。
まちキャリをきっかけにキャリアコンサルティングを希望する方が増えたらいいなと思います。
<今後どのような活動をしていきたいですか?>
『人生100年時代の生き方のロールモデルは私達キャリコンなのかもしれません』
『女性のための就職相談会』など結果にコミットした地域活動に挑戦しているメンバーがいる一方で、『遊び心』の追求もキャリコンとクライアント双方の生涯QOLを高めるのだと考えています。
以下は、まちキャリ活動例と案の一部です
○主催者が舞台経験者であったことから、進行に演出を施した『劇場型キャリコン』
○自治会活動の経験者であれば、自前のコミュニティから『町内会キャリコン』
○占いが趣味であれば、既存のイベントに出展する『占いの館キャリコン』
職歴や人生経験、パーソナリティをもっと活かして楽しんでしまえば良いのだと思うのです。今後の課題は、まちキャリ面談の品質をどうやって向上させていくのか。来年からは、交流勉強会を、まずはテーブル内で定期開催していきます。
全国各地で気軽にキャリア相談できる場所ができてまちキャリ活動が拡がっていけば、「キャリアコンサルタントって何?」という問いは死語になるかもしれません。
*テーブル27の活動の詳細は、会員マイページ「ACCNテーブル」をご参照ください
https://mypage.allccn.org/user/control/